コルビジェの絵画「マッチ箱と二人の女」
「マッチ箱と二人の女」は、コルビュジエがに手がけた、彼の芸術における転換点を示す重要な絵画作品です。
この作品は、1930年代のパリで、機械中心の考え方から自然科学への関心が高まった時代に誕生しました。ピュリスム(純粋主義)時代の厳格な幾何学的構成から、より有機的な形態へとコルビュジエの表現が変化したことを示しています。
1929年の世界恐慌後、人々の芸術への関心は抽象絵画からシュルレアリスム(超現実主義)へと移行していきました。そんな中、コルビジェは「詩的な反応を呼び起こすオブジェ」という新しいコンセプトを追求しました。この絵画では、身近な日用品であるマッチ箱と二人の女性像を組み合わせることで、機械的な要素と人間らしさの融合を表現しています。
「マッチ箱と二人の女」の真価は、建築家コルビュジエが「諸芸術の統合」という思想へと向かう過渡期の心境を、細やかに記録している点にあります。コルビジェにとって、絵画は建築のアイデアを試すための実験場でした。この絵画に見られる曲線的な造形は、後のロンシャン礼拝堂といった建築作品に影響を与えたル・コルビュジエの原点ともいえるものです。
国際的に高く評価され続けている「マッチ箱と二人の女」
現在、「森稔コレクション」に大切に保管されているこの作品は、20世紀の芸術史における創造的な変遷の貴重な証言として、国際的に高く評価され続けています。「マッチ箱と二人の女」は「ル・コルビュジエ―諸芸術の綜合 1930-1965」(パナソニック汐留美術館)において公式ポスターにもなりました。
「マッチ箱と二人の女」をモチーフにして制作
「ル・コルビュジエ―諸芸術の綜合 1930-1965」(パナソニック汐留美術館)において公式グッズとして、コルビジェの絵画「マッチ箱と二人の女」をモチーフにA4サイズのクリアファイルを作成しました。