「二つの間で」とは何か?
コルビュジエが完成させた最後の美術作品
「二つの間で」は、ル・コルビュジエが晩年に7年かけて完成させた、詩とリトグラフ(石版画)を一体化させた詩画集です。
この作品は、コルビュジエが完成させた最後の美術作品であり、彼の思想の最終到達点ともいえる作品です。
文字や図像の細部まで巨匠自らが石版に刻んだ本作は、身体的な創作の最終記録として美術史上極めて高い希少性を持ちます。
「二つの間で」では、「石」と「牡牛」という二つの主要モチーフを使って、コルビュジエが生涯にわたって探求した「対立概念の調和」や 「二元性の共存」などの哲学が表現されており、彼の集大成ともいえる作品となっています。
「コルビュジエ最後の直筆サイン」とは何か?
コルビュジエが作品に残した最後の直筆サイン
このサインは「二つの間で」の表紙に記されたフルネーム署名であり、
世に公表された「作品」としては、事実上の、コルビュジエ最後のフルネーム直筆サインです。
このサインは、単なる作者名の表記ではなく、ル・コルビュジエが自らの手で石版に文字を刻み、この作品集全体が彼自身の作業から生まれたことを象徴する、最も重要な意匠の一つです。
晩年の彼は略称の「L-C」を多用していましたが、この作品の表紙にはあえて情熱的な赤色のフルネームを記しました。これは、自身の生涯を総括し、全ての思想に責任を持つという強い意志の表れです。
この流れるような筆跡は、彼が辿り着いた「自由で解き放たれた精神状態」を視覚的に伝えています。
これ以降、コルビュジエが独力で完成させた美術作品は存在しません。亡くなる数ヶ月前まで加筆修正が行われていたため、この署名は彼が公に示した最後の自己証明としての重みを持ちます。
手書きの重要性 「écrit et gravé de la main de l'auteur(著者の手によって書かれ、刻まれた)」と併記されている通り、他者の手を借りず、自らの肉体で刻んだ最後の「名前」であることが、美術史的にも極めて高く評価されています。
「コルビュジエ最後の直筆サイン」をモチーフにしたトートバッグ
「ル・コルビュジエ―諸芸術の綜合 1930-1965」(パナソニック汐留美術館)において販売用として、この『二つの間で』の版画集から「コルビュジエ最後の直筆サイン」をオリジナル・トートバッグのモチーフとして作成しました。
B4サイズの書類が入る大きなトートバッグで、ちょっとした買い物や大学の授業のテキストなども楽に入ります。