コルビジェの人気絵画「牡牛XVIII」をモチーフにして制作
「ル・コルビュジエ―諸芸術の綜合 1930-1965」(パナソニック汐留美術館)において販売用としてポスターを作成しました。
「牡牛XVIII」は、ル・コルビュジエが晩年に好んで描いた「牡牛シリーズ」の一つでの作品。
「モニュメンタルかつ孤高な表現によって、ル・コルビュジエの後期を特徴づける内省的で個人的な詩的世界が表されている。」
(『ル・コルビュジエ
諸芸術の綜合1930-1965』公式カタログP.177より)
原画の色彩を損なうことなく、高度な画像処理技術を使いヴァンヌーボに高精細な印刷で表現しました。
「牡牛XVIII」とは?
コルビュジエの「牡牛XVIII」(1959年)は、コルビジェが手がけた「牡牛」をテーマにした一連の油彩作品約20点の第18作目にあたる作品です。この「牡牛XVIII」は、近代建築の巨匠として知られるコルビュジエが、画家としての創造性を最高度に発揮した記念碑的な絵画として高く評価されています。
写実的に描いた牡牛をどんどんデフォルメしていった結果、最終的に大きな角と大きな鼻孔だけで牡牛を表現しようとしたこの作品は、コルビジェの抽象化の極致を示しています。彼は形態の本質を追求し続け、牡牛という生命体の最も重要な要素のみを抽出することで、生命力そのものを視覚化することに成功しました。
第二次世界大戦後には、牡牛、翼のある一角獣、開かれた手、イコンなど象徴的なモチーフを繰り返し描くようになったコルビュジエにとって、牡牛は特別な意味を持つモチーフでした。
建築界の革命児コルビジェが追求した生命の本質と創造の源泉を、わずかな線と色彩で表現した本作品は、20世紀芸術史における不朽の名作として、その普遍的価値を今なお放ち続けています。