コルビジェの絵画「静物」をモチーフにして制作
「ル・コルビュジエ―諸芸術の綜合 1930-1965」(パナソニック汐留美術館)において販売用として、コルビジェの絵画「静物」をモチーフにクリアファイルを作成しました。
「静物」とは
ル・コルビュジエの「静物」は、に描き始められ、実に30年という長い歳月をかけて完成された、まさに時間の重層性を体現した稀有な作品です。
絵画の右下に記された「23-44-49-52-53」という年記がコルビジェが長年にわたり手を加え続けたことを示しており、この絵画には幾層にも塗り重ねられた色彩も確認でき、コルビジェが時間をかけて構築した造形の深みが感じられます。
この絵画は、コルビジェの芸術思想の変遷を凝縮し、建築と絵画が一体となった「諸芸術の綜合」という彼のビジョンを具現化しています。
「静物」は、日常的なモチーフ—果物、器、道具など—をテーマにしながらも、単なる写実ではなく、幾何学的なフォルムと大胆な色彩によって抽象性と構築性を融合させています。ピュリスム(純粋主義)の理念を土台にしつつ、1950年代という時代背景に呼応した造形感覚が加わり、視覚的に非常に洗練された印象を与えます。
今日、「静物」はコルビジェの絵画作品の中でも特に評価が高く、20世紀美術における静物画の再定義とも言える位置づけを獲得しています。建築と美術、構造と感性の間に揺れ動く表現のバランスは、コルビジェという希有な芸術家の本質を映し出す鏡とも言えるでしょう。
ル・コルビュジエはさまざまな静物画を作成しましたが、中でもこの絵はとてもカラフルで建築物のように整然とならんだ静物がカラフルに描かれています。
クリアファイルでは、下に白地を引くことで原画のカラフルな色彩を忠実に再現しました。