ル・コルビュジエの革新的集合住宅「ユニテ・ダビタシオン」の設計図面をモチーフにして制作
「ル・コルビュジエ―諸芸術の綜合 1930-1965」(パナソニック汐留美術館)において販売用として、関連会社Echelle-1の保管する設計図面の画像データをもとに額絵として作成しました。
ユニテ・ダビタシオン マルセイユと、その設計図について
フランス、マルセイユにそびえ立つユニテ・ダビタシオン(正式名称:ユニテ・ダビタシオン マルセイユ)は、ル・コルビュジエが、戦後の住宅問題に対する解決策として提唱した巨大な集合住宅で、日本では「ユニテ」とも言われています。
「ユニテ・ダビタシオン」は、彼が長年温めてきた「垂直の庭園都市」という構想を具現化したもので、単なる住居ではなく、住む人々の生活を包括的に支える一つの独立した都市として設計されました。
この「ユニテ・ダビタシオン」は、2016年にユネスコの世界遺産「ル・コルビュジエの建築作品 ― 近代建築運動への顕著な貢献 ―」のひとつとして登録されました。
建物の外観は、コンクリート打ちっぱなしの重厚なデザインに、南フランスの光と潮風を表現するかのようなカラフルなバルコニーと彩色ガラスがリズミカルに並んでいて、無機質になりがちな集合住宅に、人間味と個性を鮮かに加えており、フランスでは「輝く都市」という名で親しまれています。
「ユニテ・ダビタシオン」は、単なる住居の集合体ではなく、「生活の共同体」を形成することを目指していました。建物の内部には、住人たちの生活を豊かにするための施設が設けられています。図書館、郵便局、ホテル、そして商店街までが建物内にあり、住民たちは建物から出ることなく日常生活の多くをまかなうことができました。
これは、コルビュジエが考える「輝く都市」の思想であり、住居、仕事、レジャー、交通といった機能が一体となった理想的な都市生活のあり方を提案したものです。ユニテ・ダビタシオンは、戦後の住宅建築に新たな可能性を提示し、近代都市の未来像を具現化した作品なのです。
こちらの額絵で採用されている「ユニテ・ダビタシオン」の設計図面は、「輝く都市」を彩る、コンクリート打ちっぱなしとカラフルなバルコニーの色合いが分かるダビタシオンの外壁の図面です。